表題番号:2022C-366 日付:2023/03/27
研究課題事象関連電位による語の意味隣接語効果と反復プライミング効果の検討
研究者所属(当時) 資格 氏名
(代表者) 文学学術院 文学部 教授 日野 泰志
研究成果概要
 事象関連電位測定を伴う語彙判断課題において、ターゲット語の意味隣接語数による効果とマスク下のプライムによる反復プライミング効果の観察を試みた。意味隣接語数による効果もマスク下の反復プライミング効果も事象関連電位のN400の振幅に有意な効果を生じたが、意味隣接語効果は、前頭部の電極でのみ観察されたのに対して、マスク下の反復プライミング効果は、中央部と頭頂部の電極で観察される傾向にあった。これら2つの効果の頭皮上分布の差異が、N400効果を生じる背景にある処理成分の違いを反映する可能性について考察した。