表題番号:2022C-363 日付:2023/04/07
研究課題『懐風藻』を中心とした上代日本の文筆研究
研究者所属(当時) 資格 氏名
(代表者) 文学学術院 文学部 教授 高松 寿夫
研究成果概要
『懐風藻』の本文に対して、諸本の本文状況、これまでの研究史・注釈史を踏まえつつ、語や表現の用例についてより詳細な指摘を心がけた注釈を作成した。今年度は、これまでグループで作成してきた注釈原稿のうち、詩番号で1、14、21、22、30、33、50、72、74、78、82、97、98、102の都合14首の内容を再検討し、改訂版の作成に取り組んだ。また、『懐風藻』に収録される散文の注釈についての再検討も行い、総序、大友皇子伝、釈智蔵伝、葛野王伝、釈弁正伝、山田三方詩序、藤原万里詩序、道慈伝、釈道融伝の再検討も行い、改訂版の作成に取り組んだ。注釈は、グループで行っている『懐風藻』の全注釈作成の作業の一部として近い将来に公表の予定である。また、得られた知見については、学会報告等で公表することができた。