表題番号:2022C-360 日付:2023/04/06
研究課題大革命前後のフランス・オランダの外交・ジャーナリズム関係についての考察
研究者所属(当時) 資格 氏名
(代表者) 文学学術院 文学部 教授 森原 隆
研究成果概要
本研究は、2020年度科学研究費基盤研究(c)に採択された、「フランス革命前夜の外務卿ヴェルジェンヌとフランス外交政策に関する総合的研究」の補助研究として計画したものである。 本年は、コロナ禍の問題がようやく終息したため、当初計画していたフランス・パリに現地調査に出かけることができ、フランス国立図書館、国立古文書館、外務省文書館で、関連史料収集と調査を行った。本年は、革命期から総裁政府期、さらにはナポレオン期へと移行させ、フランスにおける「パトリオット」「共和政」「ナシオン」理念の変遷を中心に、検討を進めた。さらに、フランスの1791・93・95年憲法における、議会構成や立法・行政権の規定とその変化についての分析を行い、総裁政府期の評価に関する考察を深めた。ヴェルジェンヌについては、アメリカ独立戦争への参戦やオランダとの同盟関係に深く関与し、革命前夜における両国のジャーナリズムに大きな影響を与えていた実態の分析を継続して進行させた。これらの問題について、研究報告と論文執筆の準備をすすめている。