表題番号:2022C-344 日付:2023/03/04
研究課題危険の現実化論における判断モデルの分析
研究者所属(当時) 資格 氏名
(代表者) 法学学術院 大学院法務研究科 講師 大関 龍一
研究成果概要

刑法において結果帰責の要件とされる「危険の現実化」の判断構造に分析を加え、日本の学説史の検討を通じて、事後的視点から諸事情の総合考慮により危険の現実化を判断する「総合考慮モデル」と、事前的視点から危険性の内容を明らかにしたうえで事後的視点から当該危険性の現実化を判断する「危険包摂モデル」が併存するに至った過程を明らかにした。また、近時の裁判例の動向も踏まえて、危険包摂モデルと総合考慮モデルを組み合わせた判断枠組みの妥当性・有用性を明らかにした。