表題番号:2022C-336 日付:2023/03/30
研究課題協同組合の法律問題ー協同組合論と協同組合法論の差異に着目してー
研究者所属(当時) 資格 氏名
(代表者) 法学学術院 法学部 助手 杉田 和正
研究成果概要
本研究は、協同組合研究と協同組合法研究の到達点を比較することで、協同組合法研究が挑むべき課題を明らかにすることを目的とした。今日の協同組合研究のトレンドとして、公益型協同組合への注目がある。公益型協同組合とは、組合員利益のみならず、地域社会の一般的利益をも追求する協同組合のことである。これに対し、体系的な協同組合法研究は、協同組合を組合員利益のための相互扶助団体と捉える段階に留まっている。「持続可能で活力ある地域社会の実現に資することを目的とする」労働者協同組合が法制化された現在、協同組合法研究もまた、公益型協同組合について(そのような概念化の是非も含めて)検討する必要があることが確認された。