表題番号:2022C-322 日付:2023/02/14
研究課題在米メキシコ移民の政治参加拡大における移民組織指導者の役割
研究者所属(当時) 資格 氏名
(代表者) 政治経済学術院 政治経済学部 准教授 高橋 百合子
研究成果概要
本研究は、在米メキシコ移民による、母国メキシコの政治への参加拡大を求める運動において、移民組織の指導者が果たした役割を明らかにものである。研究代表者の高橋は、2021年度9月より、特別研究期間制度を利用し、米国カリフォルニア大学サンディエゴ校に滞在しつつ、現地調査を実施した。具体的に、2021年10月には、シカゴ市およびニューヨーク市の移民組織の指導者にインタビューを行い、引き続き2022年3月、5月、6月、7月にはシカゴ市において、在米メキシコ移民組織を代表する指導者に聞き取り調査を行った。その結果、米墨両国でメキシコ移民の政治的権利拡大を求める運動において、特に、ロサンゼルス市とシカゴ市の指導者の役割が顕著であるが、①それぞれの政治文化を反映して指導者のイデオロギーは大きく異なること、②指導者の政治意識・行動の際は、米国各都市の政治文化に影響を受けていることが明らかになった。