表題番号:2022C-319 日付:2023/04/08
研究課題実効性ある偽情報・誤情報対応策としてのファクトチェック・システムの構築
研究者所属(当時) 資格 氏名
(代表者) 政治経済学術院 政治経済学部 教授 瀬川 至朗
研究成果概要
早稲田大学の研究グループ(永井健太郎、戸村臨、瀬川至朗ら6名)は、イギリスに本拠を置くNPO組織、グローバル・ディスインフォメーション・インデックス(GDI)と共同で、日本の主要33のニュースサイトの偽情報アセスメントを実施した。GDIは、各サイトのコンテンツ・ピラー(コンテンツの品質と信頼性)の各指標、運営ピラー(サイト運営と編集の誠実性)の各指標をコーディングルールに基づいて測定する手法を開発しており、そのGDIの手法を適用した。評価の結果、日本のニュースサイトは、全体として偽情報のリスクが低いことがわかった。特に、コンテンツ・ピラーの得点はかなり高い(偽情報リスクが低い)が、それに比べて運営ピラーの指標は得点が低い(偽情報リスクが高い)。今後、運営ピラーの各指標を改善することは、偽情報のリスクを低減し、信頼性を高めることにつながる。