表題番号:2022C-313
日付:2023/03/29
研究課題分子結晶に対するグラフ生成モデルの有用性検討
研究者所属(当時) | 資格 | 氏名 | |
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(代表者) | データ科学センター | 准教授 | 谷口 卓也 |
- 研究成果概要
- 分子結晶は創薬や材料科学などの多岐にわたる分野で研究されているが、その開発にあたってはトライアンドエラーの繰り返しが必要であり、多大なリソースがかかっている。本研究では、グラフ構造を使って分子結晶を生成することを目指して、分子結晶におけるグラフ表現の有用性を比較した。分子結晶を分子グラフおよび結晶グラフで数理データ化し、グラフニューラルネットワーク(GNN)に入力した。目的変数はバンドギャップを対象とした。GNNでの回帰分析の結果から、分子グラフよりも結晶グラフの方が良い回帰性能を与えることが分かり、分子結晶における結晶グラフの有用性が確認できた。またこの結果から、分子間相互作用のバンドギャップに与える寄与を考察した。