表題番号:2022C-306
日付:2023/04/03
研究課題ゲノムDNA構造の制御メカニズムから見た高齢不妊の分子基盤
研究者所属(当時) | 資格 | 氏名 | |
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(代表者) | 高等研究所 | 講師 | 角井 康貢 |
- 研究成果概要
キャリアパスの多様化による社会課題の一つである高齢不妊は、卵子形成のための減数分裂の異常が一因である。本研究課題は、遺伝情報を運ぶ染色体に着目し、高齢不妊の根本原因を解き明かすことを目的とした。卵子の劣化による染色体構造の変化は、卵子ごとに異なると予想されるため、DNA配列により染色体の三次元構造を決定するHi-C法の一細胞への適用を試みた。卵子一個からDNA配列解析用サンプルを調製できたものの、クオリティが不十分であった。より精度の高いサンプル調製方法の確立を目指して、更なる条件検討を行なっている。一細胞の染色体構造を高精細に決定する本研究手法の確立は、卵子劣化に伴う染色体構造の異常を明らかにする基盤となる。