表題番号:2022C-288
日付:2023/03/08
研究課題マウス発生段階におけるSenpファミリーの局在及び機能解析
研究者所属(当時) | 資格 | 氏名 | |
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(代表者) | 高等学院 | 教諭 | 秋山 和広 |
(連携研究者) | 早稲田大学 人間科学部 | 教授 | 榊原 伸一 |
(連携研究者) | 早稲田大学 人間科学部 | 助教 | 山田 晴也 |
- 研究成果概要
- アミノ酸の翻訳後修飾の一つであるSUMO(small ubiquitin-like modifier)化は、細胞内局在、転写調節、クロマチン再構成等、様々な細胞内機能調節に関与しており、脳の発生過程や神経変性疾患の発症においてもSUMO化が関与していることが報告されている。しかしながら、SUMO化の脱修飾酵素の1つであるSenp7の細胞内機能制御更には脳発生過程における役割は殆ど未解明であり、その詳細な局在領域や生体における機能・作用機序は依然として不明である。そこで、本研究では、培養細胞系及びマウス実験系を用いて、Senp7が有する複数のアイソフォームの機能的な差異を評価すること、そして、脳発生過程におけるSenp7並びにヘテロクロマチンタンパク質等のSenp7制御因子の詳細な局在部位および作用機序を明らかにすることを目的とし本研究を行った。2022年度には、Senp7遺伝子のクローニングから研究を開始し、抗体作製、細胞内局在解析、免疫沈降法による結合タンパク質の確認実験、Senp7抗体の評価等を主に行った。Senp7各アイソフォームによる神経細胞における機能的な差異が示唆される実験結果が得られつつあり、今後も引き続き研究を継続することで、Senp7の機能解明につなげる予定である。