表題番号:2022C-285 日付:2023/04/09
研究課題中等教育機関における効果的なマインドフルネス技法の適用方法に関する予備的研究
研究者所属(当時) 資格 氏名
(代表者) 高等学院 教諭 斎藤 翔一郎
研究成果概要
 近年、マインドフルネスを用いた心理技法が「認知行動療法の第3の波」として展開されている。臨床現場では心理療法として実際にマインドフルネスの諸技法が取り入れられる機会は多くなったが、中等教育現場においてマインドフルネス技法を実践する研究はまだ少ない。本研究では、短時間のマインドフルネス技法を一度限り用いることで、中学3年生の気分状態がどのように変化するかについて、日本語版POMS(Profile of Mood States)短縮版を用いて検討を試みた。その結果、POMSの下位尺度得点のうち、緊張-不安得点、疲労得点に関しては有意な低下が見られた一方、疲労得点に関しては有意な上昇が見られた。