表題番号:2022C-281 日付:2023/04/09
研究課題古代東アジアにおける「辺境」支配の比較研究
研究者所属(当時) 資格 氏名
(代表者) 高等学院 教諭 柿沼 亮介
研究成果概要
本研究は日本・新羅・唐の「辺境」支配を比較し、古代東アジアにおける境界地域のあり方の解明を目指すものである。「辺境」地域においては中央とは異なる仕組みの支配体制が敷かれる場合があるが、これは「辺境」が“内”と“外”との境界でもあり、“外”の世界との関わりを強く持っているからである。そのため、古代東アジア諸国の「辺境」支配を比較することで、前近代の「国境」概念に関する洞察を深めることが可能となる。なお、新型コロナウィルス感染症の影響により海外調査の実施が困難であったため、当初の研究計画を変更し、国内の「辺境」地域及び対外交流上の要地における現地調査と資料収集を行い、研究を進めた。