表題番号:2022C-250
日付:2023/04/07
研究課題重国籍者と無国籍者のアイデンティティ
研究者所属(当時) | 資格 | 氏名 | |
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(代表者) | 国際学術院 国際教養学部 | 教授 | 陳 天璽 |
- 研究成果概要
2022年は、日本と中華人民共和国が国交を正常化し、一方、中華民国(台湾)と断交した1972年から、ちょうど50年を迎えた年であった。そんな節目の年に、本研究では、日本と台湾、そして両国をめぐる東アジア諸国・地域との関係性から、無国籍状態、または重国籍状態を経験した人々を調査した。
本研究で調査した重国籍者や無国籍者たちからは、「国籍とアイデンティティは、必ずしもイコール(=)ではない」ということが明らかとなった。また、彼らのファミリーヒストリーを紐解いていくと、国際結婚や国境を越えた移住、そして政府間の国交の変動が原因で、重国籍や無国籍となったことが分かった。