表題番号:2022C-243 日付:2024/02/28
研究課題筋力トレーニングに伴う動脈硬化が動脈圧受容器感受性に及ぼす影響
研究者所属(当時) 資格 氏名
(代表者) スポーツ科学学術院 スポーツ科学部 助教 中村 宣博
研究成果概要
 動脈圧受容器反射は正常血圧を維持するために最も重要な調節因子であり、この反射の感受性が鈍化することで心血管疾患リスクの増大につながる。動脈圧受容器は血管の伸展を感知し、その程度に応じて血圧を調節している。近年では、動脈が伸展しやすい状態、すなわち動脈硬化度が低い者ほど動脈圧受容器感受性が高いことが分かっている。健康の保持増進として期待されている筋力トレーニングが動脈硬化を引き起こすことが明らかになっている。つまり、筋力トレーニングが動脈圧受容器反射感受性を鈍化させる可能性が考えられる。そこで、本研究は、筋力トレーニングに伴う動脈硬化が動脈圧受容器反射感受性に及ぼす影響を明らかにすることを目的とした。本目的を達成するため、筋力トレーニング介入研究を計画した。
 本研究では、筋力トレーニング習慣の無い者に対して、12週間の筋力トレーニング介入を行った。現状、ランダム化後、コントロール群6名および筋力トレーニング群4名実施している。今後は、対象者数を増やし、本研究を継続していく予定である。