表題番号:2022C-237 日付:2023/04/05
研究課題顔面皮膚血流応答から痛みを判定する試み
研究者所属(当時) 資格 氏名
(代表者) スポーツ科学学術院 スポーツ科学部 教授 林 直亨
研究成果概要

 我々の研究グループでは,味覚や痛みに伴う情動の変化に伴って顔面の皮膚血流速度(FSkBF)が変化することを示唆している.

 筋萎縮性側索硬化症(ALS)では,構音障害が起こるなど,コミュニケーションに支障をきたす.情動の変化に伴うFSkBFの変化を用いて,ALS患者とのコミュニケーションを支援できる可能性がある.そこで,本研究では,ALS患者に温熱刺激を与えた際のFSkBFを連続的に計測し,情動変化との対応について検討する.

 対象者へのCOVID19感染防止のため,実験を2月以降の実施に制限された.実験を終了したALS患者は6名である.現在,対象者を増やして実験を継続している.