表題番号:2022C-236 日付:2023/03/28
研究課題 明治、大正、昭和前期の日本におけるスポーツ、文化、ジェンダリング
研究者所属(当時) 資格 氏名
(代表者) スポーツ科学学術院 スポーツ科学部 教授 川島 浩平
研究成果概要
 本研究は、日本におけるバスケットボールの導入と発展に関する調査を通じて以下の3点を明らかにした。
 第一に、主要二紙『朝日新聞』と『読売新聞』のデジタルデータから、バスケットボール表象が、第三回極東選手権が開催された1917年を境界に、主として「女性がする遊戯」から、主として「成人男性がする競技」へと転換したことを明らかにした。
 第二に、関係者の証言から、紙面での男性化が、現実にどのように経験されたかを明らかにした。
 第三に、第二の点で指摘した経験が、より広い文脈でも起きていたことを明らかにした。そのための方法は、一つは、バスケットボール競技人口とその男女比の経年変化、もう一つは、文献資料による検証である。