表題番号:2022C-234 日付:2023/04/03
研究課題脱水予防を目指した唾液コペプチンの測定方法の開発
研究者所属(当時) 資格 氏名
(代表者) スポーツ科学学術院 スポーツ科学部 教授 赤間 高雄
研究成果概要

熱中症で脱水になると細胞外液量を保持するためにバソプレシンが分泌される。バソプレシンは脱水の指標と考えられるが、アミノ酸9個の小ペプチドのため測定が困難である。コペプチンはバソプレシン前駆体のC末端断片で、バソプレシンと等モルで末梢血液中に放出されるので、脱水の指標になり得る。血液採取は侵襲的であるため、スポーツ現場で非侵襲的に採取可能な唾液を検体としてコペプチンを測定する方法の開発を試みた。コペプチン濃度を測定するための市販ELISAキットで、唾液検体のコペプチン濃度の測定をしたが、今回は検出できなかった。今後は、測定系の感度を高める工夫や唾液検体のコペプチンの濃縮方法を検討する。