表題番号:2022C-232 日付:2023/03/22
研究課題グルコース摂取がパフォーマンスモニタリング機能に及ぼす効果
研究者所属(当時) 資格 氏名
(代表者) スポーツ科学学術院 スポーツ科学部 教授 正木 宏明
(連携研究者) スポーツ科学研究科 修士課程2年生 木村志織
研究成果概要

本研究では、グルコース摂取に伴うエラー関連陰性電位(ERN)とエラー陽性電位(Pe)の変化を調べた。参加者(23名)は空間ストループ課題を15セッション遂行した。実験は被験者内計画で(1)グルコース摂取条件、(2)プラセボ条件、(3)摂取なし条件を3日間で実施した。実験の結果、反応時間とエラー率に条件間の差はなかったものの、ERNはプラセボ条件と比較してグルコース条件で振幅が増大する傾向であった。Peはプラセボ条件と比較してグルコース条件および摂取なし条件で振幅が減少する傾向であった。これらの結果から、グルコース摂取によってエラーモニタリング機能が高まる一方で、エラーは詳細に評価されなくなることが示唆された。