表題番号:2022C-231
日付:2023/03/28
研究課題日英2言語の単語リストを用いた虚記憶の生成過程の検討
研究者所属(当時) | 資格 | 氏名 | |
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(代表者) | 人間科学学術院 人間科学部 | 助教 | 川崎 弥生 |
- 研究成果概要
実際には起こらなかったことを、実際に起こったこととして誤って思い出すことを虚記憶という(Roediger & McDermott, 1995)。申請者は、この虚記憶の生成過程を単語リスト学習パラダイムで検討してきた。このパラダイムでは、単語の連想関係を基に、実験参加者に1つの非提示語を連想させ提示語として誤って想起するように作成された単語リストを用いる。しかし同じように連想基準表の連想価を基に単語リストを作成しても、その単語リスト毎に虚記憶の虚再生率が異なる(e.g., 宮地・山, 2001)。本研究では、これまで申請者が作成した日本語と英語の単語リスト(Miyaji-Kawasaki, Inoue, &Yama, 2004)の性質をCann, McRae, & Katz (2011)を参考に、虚記憶の生成率がリスト語からの連想価だけでなく、同意語や反意語の数、単語の品詞などから予測できるかを分析中である。