表題番号:2022C-226 日付:2022/11/01
研究課題交通弱者の優先性を実質化するトラフィックヒエラルキーにかかる研究
研究者所属(当時) 資格 氏名
(代表者) 人間科学学術院 人間科学部 教授 加藤 麻樹
研究成果概要
横断歩道におけるドライバーと歩行者の判断にかかるWeb調査を実施した.その結果,歩行者の立つ位置と人数によりドライバーが歩行者を優先する確率に差が生じることがわかった.すなわち自車に対して対向車線側に立つ場合と左右に立つ場合は一時停止の割合が低下し,徐行の割合が増えた.自車前後に車両がいる場合は単独走行と比べて一時停止の割合が低下し,徐行の割合が増えた.歩行者が横断判断に対して接近する車両の距離の把握が横断決定に影響する.車両の左右からの接近方向の差は小さいが複数台の接近時は横断しない割合が増えた.また車両停止時の歩行者横断ではドライバーに対して会釈,挙手などの意思表示が認められた.