表題番号:2022C-210 日付:2023/03/30
研究課題所沢キャンパスに隣接する狭山湖周辺の約100年間にわたり非人為影響下だった二次林におけるレガシーエフェクトの分析
研究者所属(当時) 資格 氏名
(代表者) 人間科学学術院 人間科学部 准教授 平塚 基志
(連携研究者) 人間総合研究センター 招聘研究員 大久保敏宏
研究成果概要
本研究では狭山湖周辺のコナラ二次林を対象に人為影響によるレガシーエフェクトを解析するとともに、2021年から被害が拡大したナラ枯れの影響を明らかにした。ナラ枯れは2021年夏にはコナラの大径木からナラ類集団枯損が拡大した。また、下草管理が行われている林分での被害が顕著だった。被害が拡大してから2年目にあたる2022年には、被害木の一部で樹勢の回復が確認されたものの、枯死に至る場合もあった。人為影響下にあったコナラ二次林は定期的な萌芽更新を目的にした伐採が行われており、大径木に至っていないケースが相対的に大きい。そうしたレガシーにより、ナラ枯れによる被害の関係性があることが示唆された。