表題番号:2022C-207
日付:2023/02/22
研究課題古代タンパク質の復元と解析による原始生物圏pHの推定
研究者所属(当時) | 資格 | 氏名 | |
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(代表者) | 人間科学学術院 人間科学部 | 教授 | 赤沼 哲史 |
- 研究成果概要
本研究では、既に過去の研究で復元した共通祖先型タンパク質のpH安定性に着目した。すなわち、真正細菌共通祖先型、あるいは、古細菌共通祖先型ヌクレオシドニリン酸キナーゼ(NDK)と、真正細菌共通祖先型、あるいは、古細菌共通祖先型リボソームタンパク質S8それぞれのpH4.5、7.0、9.5の緩衝液中での熱変性温度を測定した。さらに、現存の好酸性生物、好中性生物、好アルカリ性生物のNDKとS8の熱変性温度も同じpHで測定し、祖先型タンパク質のpHごとの変性温度と比較した。その結果、祖先型タンパク質は酸性では相対的に不安定であり、耐アルカリ性が高い傾向が観察された。