表題番号:2022C-184 日付:2023/02/25
研究課題光ファイバスコープの高密度コア配置法に関する研究
研究者所属(当時) 資格 氏名
(代表者) 理工学術院 大学院情報生産システム研究科 教授 坪川 信
研究成果概要
光ファイバスコープにおける画素となるコア間クロストーク(XT)抑制法を検討した。従来法と異なり、コアではなくクラッド部の屈折率をランダム分布とし、同一コア隣接時にも生じる伝搬定数差でXTが見込める。研究では基本評価として2コアの1D屈折率モデルを構築し、結合方程式による理論検討と共にFDTDシミュレーションを行った。結果、長さ方向での結合量の抑制傾向も得られたが、通常の結合長(数㎜程度)を上回るcm長レベルではXT抑制が困難と分かった。これは1Dランダム分布ゆえ、結合を招く対称な類似分布も現れることによる。ランダム屈折率の一部を固定値にするとXT抑制が生じることも確認できた。今後、2D屈折率分布での効果を確認する。