表題番号:2022C-174 日付:2023/03/04
研究課題粒子法による溶融物流下時の凝固に伴う非閉塞流路への選択的流下挙動の解明
研究者所属(当時) 資格 氏名
(代表者) 理工学術院 大学院先進理工学研究科 准教授 山路 哲史
(連携研究者) 日本原子力研究開発機構 ディビジョン長 吉田 啓之
(連携研究者) 日本原子力研究開発機構 研究副主幹 山下 晋
研究成果概要
軽水炉の過酷事故では金属溶融物などの先行流下物の凝固に伴う流路閉塞が後続流下物を他の流路に選択的に流下させ、事故進展に影響する可能性がある。流体を計算点(粒子)でラグランジュ的に離散化し、固液界面の追跡が容易なMPS法を用いた先行研究では、計算精度と安定性を損なわずに凝固粒子の計算負荷を軽減する改良MPS法が提案されたが、実験との比較による妥当性は示されていない。本研究では上述の7本ピンバンドル実験を改良MPS法で解析し、溶融物の選択的流下挙動を解析するための課題を明らかにした。さらに、実験に伴う不確かさを低減する新たな溶融物挙動解析ベンチマーク用実験を日本原子力研究開発機構と連携し提案した。