表題番号:2022C-171 日付:2023/04/06
研究課題化合物半導体における光ブリーチング現象の物理解明と新規応用
研究者所属(当時) 資格 氏名
(代表者) 理工学術院 国際理工学センター(理工学術院) 准教授 賈 軍軍
研究成果概要
本研究では、高強度パルスレーザの集光照射により直接および間接遷移型化合物半導体中の電子が高いエネルギー準位に一時的に励起・占有し、本来はほぼ不透明な波長領域に光の透過を制御できることが明らかにした。この光ブリーチング現象の物理起源を解明するために、フェムト秒時間分解測定装置を用いて、励起電子の緩和・再結合過程を定量的に評価した。また、直接と間接遷移型化合物半導体において、光ブリーチングの持続時間や強度の違いを詳細に調べた。得られた実験結果に基づき、自ら物理モデルを構築し、直接遷移型半導体中の光ブリーチング現象を定量的に説明することができた。その研究成果はJournal of Applied Physics (2022)にて公開された。