表題番号:2022C-162 日付:2023/02/28
研究課題2型糖尿病にかかわる新規ヘパトカインの切断・分泌機構の解明
研究者所属(当時) 資格 氏名
(代表者) 理工学術院 先進理工学部 教授 合田 亘人
(連携研究者) 先進理工学部 学部4年 藤枝 咲帆
研究成果概要

本研究では、血糖調節能を示す新しい肝臓由来分泌因子としてのニューレグリン1の切断・分泌機構のメカニズム解明を行った。限定的なMMP/ADAMファミリーに対する阻害剤とsiRNAを用いた解析から、ある特定のADAMが切断酵素の1つとして機能することを同定した。また、プロテアーゼ耐性を示す塩基性アミノ酸に置換した変異体を用いた解析から、膜貫通ドメインよりN末側の1014アミノ酸を変異した置換体の分泌が完全に抑制されることを見いだした。以上より、ニューレグリン1の切断・分泌には肝細胞に発現するあるADAMが関与すること、またこの切断には膜貫通ドメインよりN末側の1014アミノ酸の領域が重要であることが明らかになった。