表題番号:2022C-161 日付:2023/04/05
研究課題生体同様に空間配置した異種細胞の共培養による複合化組織の構築
研究者所属(当時) 資格 氏名
(代表者) 理工学術院 先進理工学部 教授 武田 直也
研究成果概要
   ヒトの腸は、多様な異種細胞から構成されている。独自に開発した微細構造をもつ基材を用いて、生体内環境を模した条件で腸の細胞を培養して腸モデル組織を作製すると共に、ここに腸内細菌を播種して、各細胞種の様子を位相差顕微鏡ならびに走査型電子顕微鏡で観察した。その結果、基材の構造は生体内環境を模した条件での培養に適していることが確認され、さらに細胞ならびに組織の構造が維持されることが見出され、共培養が可能な細胞種ならびに培養条件を確立した。このように、生体同様に異種細胞からなる複合的な腸のモデル組織の構築を達成した。