表題番号:2022C-159 日付:2023/04/07
研究課題脊椎動物の光依存的な磁気受容を担う磁気受容候補分子の光反応機構の解明
研究者所属(当時) 資格 氏名
(代表者) 理工学術院 先進理工学部 助手 大塚 浩晨
研究成果概要

今年度では、鳥類における磁気受容体の候補タンパク質であるcCRY4におけるチロシンラジカル形成の意義および形成位置の同定のため、ラジカル形成部位と目されるチロシン残基をいくつかのアミノ酸に変異させた組換え体を作製し、それら複数の変異体と野生型のcCRY4との光反応を比較解析した。その結果、変異体ではチロシンラジカルのシグナルが見られなくなり、野生型cCRY4において磁気受容に重要と期待される反応も消失している可能性が示唆された。これらのことから、cCRY4においてチロシンラジカルを形成しているチロシン残基が同定され、cCRY4の光反応におけるチロシンラジカルの役割も類推できると期待される。