表題番号:2022C-155
日付:2023/04/04
研究課題細胞の形態と運動性の多様性を示すミニマルモデルの構築
研究者所属(当時) | 資格 | 氏名 | |
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(代表者) | 理工学術院 先進理工学部 | 教授 | 高松 敦子 |
- 研究成果概要
上皮細胞である孤立したMDCK細胞が示す多様な形態のメカニズムを探るために、粒子-ファイバーモデルを構築してきた。数値シミュレーションにより、基質との接着性を高くすることで接着粒子数の多い扁平型の細胞が増加するとが予想されていた。モデルの妥当性を検証するために、実験系において細胞の基質への接着性を制御し、出現する細胞形態の頻度について詳細な解析を進めた。ところがモデルの結果と反して、紡錘形や三芒系のバリエーションとして、仮足の先端がさらに分岐することで、基質との接着性を高めることがわかった。基質との相互作用を考える場合には、基質自体の変形、細胞骨格ネットワークの複雑化を取り入れる必要があることがわかった。