表題番号:2022C-153 日付:2023/04/04
研究課題金触媒を用いたキラル窒素化合物の触媒的不斉合成
研究者所属(当時) 資格 氏名
(代表者) 理工学術院 先進理工学部 講師 伊藤 守
研究成果概要
本研究は、不斉窒素原子を有する分子の触媒的不斉合成法の開発を目的とした。ジベンザゼピンを有する2-アルキニルベンゼンを用い金触媒による環化異性化を行った。反応では、目的の環化体ではなく副生成物として、アルキンに窒素原子が求核攻撃して得られる8員環縮環インドールを確認した。触媒検討を行うと、銀触媒で反応が進行した。ビフェニル骨格をビナフチル骨格に変えた基質を検討した。反応は進行し、軸不斉を有する8員環縮環インドールを得ることができた。今後は、得られた軸不斉を有する8員環縮環インドールの不斉合成を検討し、得られるキラル窒素化合物を不斉有機触媒への応用を目指す。