表題番号:2022C-150 日付:2023/03/31
研究課題ヘテロキラルランダムペプチドライブラリからの薬物候補スクリーニングの高感度化
研究者所属(当時) 資格 氏名
(代表者) 理工学術院 先進理工学部 教授 小出 隆規
(連携研究者) 早稲田大学 大学院生 米田崇人
研究成果概要
ペプチドライブラリ中の1つのビーズ上に提示されたmimotope(エピトープ類似体)に抗体が結合したことを検出するためのシグナル増幅について検討した。増幅法として、これまでに報告されている様々な等温シグナル増幅法を検討した。いずれの増幅法も一定のシグナル増幅が観測されたが、要求されるレベルには達しなかった。このことは、シグナル増幅以外の要因が、検出感度の上昇を阻んでいることを示唆した。
シグナルの増幅および検出のステップで、ペプチドビーズに非共有的に結合してた抗体が解離することが懸念されたため、ビーズに抗体を結合させたのちに共有結合を導入し複合体を安定化することを試みた。その結果、さらに一定程度の検出感度の上昇が観察された。