表題番号:2022C-141 日付:2023/03/14
研究課題対戦型集団スポーツに対する統計物理学に基づく理解
研究者所属(当時) 資格 氏名
(代表者) 理工学術院 先進理工学部 教授 山崎 義弘
(連携研究者) 立正大学 データサイエンス学部 講師 成塚拓真
(連携研究者) 琉球大学 理学部 物質地球科学科 物理系 准教授 山本健
研究成果概要
サッカーにおいて、スペースの定量化が重要視されている。従来はボロノイ領域や優勢領域が用いられてきたが、これまでに我々は最小到達時間に基づくスペース評価の枠組みを提案してきた。この枠組みを用いて、今回、パス回しのモチーフ分析や選手のポジショニング分析を行い、チームのスタイルや試合展開の特徴づけを行った。また、ボール保持時間分布に対して、フィールド上のボールの位置情報を考慮した分析を行い、混合幾何分布を用いて表現することを試みた。実際、フィールドをディフェンシブ・ミドル・アタッキングサードに分割して分析し、ボール保持率だけでなく、適切なスペースの把握が攻撃の鍵を握っていることが示唆された。