表題番号:2022C-140 日付:2023/04/04
研究課題大質量星の重力崩壊の一般相対論的シミュレーションの精密化
研究者所属(当時) 資格 氏名
(代表者) 理工学術院 先進理工学部 教授 山田 章一
研究成果概要

本年度主に取り組んだのは以下の点である。

⑴球座標上で定式化したBSSN型式とimplicit Runge-Kutta法によるアインシュタイン方程式ソルバーのテスト計算をブラックホール形成の文脈で進めた。

⑵ボルツマンニュートリノ輸送により、原始中性子星内の対流を一般相対論的に計算し、対流がニュートリノ光度の増加を引き起こすことを示し論文として発表した。現在は計算をより後期冷却段階に拡張している。

⑶高速自転する大質量星の進化計算を質的に改善するべく、独自のラグランジュ的定式化に基づくニュートン力学的および一般相対論的平衡形状の数値計算法をついに完成させ、それぞれ1編ずつの論文として発表した。また、その際に開発したニュートン法に代わりうる他変数非線形代数方程式の新しい解法についても論文として発表した。