表題番号:2022C-136 日付:2023/03/28
研究課題2次元マイクロキャビティレーザーを用いたリザバーコンピューティング
研究者所属(当時) 資格 氏名
(代表者) 理工学術院 先進理工学部 教授 原山 卓久
研究成果概要
リザバーコンピューティングとは、人工ニューラルネットワークを利用した機械学習の一つであり、学習が著しく速いことが特徴である。本研究では、リカレントネット部分を、複雑なダイナミクスを呈するスタジアム形状の2次元マイクロキャビティ内の光の伝搬で代用する。スタジアムキャビティの端面の複数の点で出射光強度を測定し、それらに結合の重みを付けて和を取ったものを最終的な出力とし、この出力がターゲットとできるだけ近くなるように結合の重みを調整することによって学習が行われる。これにより、蔵本・シバシンスキー方程式に従う化学乱流を数値的に求めたものを入力・ターゲット信号として用いて、複雑な振る舞いをする時系列であっても予測可能であることを示した。