表題番号:2022C-132 日付:2022/11/10
研究課題変異原性物質ABAQおよびその類縁体の合成研究
研究者所属(当時) 資格 氏名
(代表者) 理工学術院 先進理工学部 准教授 細川 誠二郎
研究成果概要
変異原性物質ABAQは、2つの多置換ベンゼン環とピリジン環、7員環ラクタムが連なった特異な構造の4環式化合物である。出発原料を、ABAQの窒素原子3つのうち、あらかじめ望みの位置に2つ入っている35-ジニトロサリチル酸とした。3,5-ジニトロサリチル酸とアニリンを縮合した。次に、塩化鉄(III) と水酸化ナトリウムから調整した鉄試薬とヒドラジンを用いて、3位と5位の2つのニトロ基のうち3位だけをアミノ基に還元した化合物を得た。次に、アミノ基にエトキシメチレンマロン酸ジエチルエステルを反応させることにより、ピリジン前駆体を得た。