表題番号:2022C-128 日付:2023/04/03
研究課題砂塵:16−20世紀における北京の生活環境に関する研究
研究者所属(当時) 資格 氏名
(代表者) 理工学術院 創造理工学部 教授 熊 遠報
研究成果概要

この研究は主に旱魃・強風・砂塵などの資料調査と収集を中心に行い、自然と人為の側面から北京住民の生活環境を考察した。結論として北京及び華北地域に毎年11月から翌年の5月にかけて発生する砂塵問題は、主に強い北西風と黄土・モンゴル高原の乾燥等が込み入った結果である。北西強風を原動力にする砂塵の飛散は華北、日本海、太平洋まで及び、住民の日常生活に大きな影響を与えつつある。山林と農地の開発、都市の拡大、住民の燃料や生活ごみ処理等の営為も大きく環境災害に加担した。解決策として国際協力で技術の開発を通して、当該地域の地面被覆率増加を重点に農業・牧畜業システムを革命的に改革する。