表題番号:2022C-108 日付:2023/02/04
研究課題火災加熱される木質構造部材の力学的性能予測の実験的研究‐火災後の継続使用に向けて
研究者所属(当時) 資格 氏名
(代表者) 理工学術院 創造理工学部 講師 伯耆原 智世
研究成果概要

耐火・準耐火構造による木質耐火構造部材の開発に向けて、特に加熱終了後の燃え進みを予測するための木造の高温時の熱物性や力学的性能の把握を目的とした基礎研究である。

木材は樹種、密度、含水率等の多様な物性によってその力学的性能が変化することが知られている。更に、加熱された木材は、その物性が温度帯によって変化し、温度帯によっては不可逆的な物性の変化が起こる。そこで、木材を構造部材として利用する場合の防耐火性能を把握するために、耐火構造部材として利用されるスギ、カラマツを対象として、木材の異方性や接着面が熱水分移動に与える影響を小試験体で把握する基礎実験を行い水分が移動しやすい条件を明らかにした。