表題番号:2022C-104 日付:2023/03/25
研究課題摩擦発電のための高効率インターフェース回路の設計
研究者所属(当時) 資格 氏名
(代表者) 理工学術院 基幹理工学部 教授 史 又華
(連携研究者) 基幹理工学部 助手 蘇怡瑞
研究成果概要

エネルギーハーベスティング技術の一つである摩擦帯電型ナノ発電機(Triboelectric NanogeneratorTENG)は安価に作製でき、出力電力密度が高く、低周波数帯域での安定性が良い。一方、TENGの出力は高電圧、低電流で、内部抵抗は極めて高いため、そのままInternet of Things (IoT)デバイスに電力供給には適しない。これらの課題を解決するために、本研究は、TENG素子の試作を行い、高い電力変換効率を保ちながら、必要な最適負荷を低減できる自立駆動できるインターフェース回路を提案した。実機で評価した結果では、既存研究に比べて低い負荷抵抗にしても2倍以上の出力電力を得ることが達成した。本研究成果は今後、様々なIoTデバイスへの応用が大いに期待できる。