表題番号:2022C-069 日付:2023/04/04
研究課題ラマン分光法による鉱物包有物分析の条件最適化に関する研究
研究者所属(当時) 資格 氏名
(代表者) 教育・総合科学学術院 教育学部 講師 田口 知樹
研究成果概要
ラマン分光装置は初学者にとっても取り扱いが比較的容易であるが、信頼できるデータの取得には分析条件の最適化や標準試料の精査が求められる。本課題では、新規導入した顕微ラマン分光装置について、鉱物包有物分析に最適化した条件を見出すことを目的に研究を進めた。特に、ラマン地質温度圧力計で頻用される石英および炭質物に着目し、レーザー出力の多段階調整や鉱物ラマンスペクトルのピークフィッティング解析を行った。その結果、各鉱物の分析条件(レーザー出力、露光時間、対物レンズなど)を最適化することに成功し、温度圧力既知の岩石試料を用いた分析においても、先行研究の推定値と整合的なデータが得られた。