表題番号:2022C-068 日付:2023/03/24
研究課題地球温暖化時代における海水温変動史解明のための有孔虫殻酸素安定同位体比分析
研究者所属(当時) 資格 氏名
(代表者) 教育・総合科学学術院 教育学部 教授 守屋 和佳
研究成果概要

本研究では,温室地球時代の典型例の一つとして知られ,極度に温暖化が進行していた白亜紀の海水温の変動史を明らかにすることを目的として研究を行った.統合国際深海掘削計画第342次航海にて採取された,白亜紀中期から後期(約1億年前〜7千万年前)の堆積物試料を開孔径63 µmの篩を用いて洗浄し,顕微鏡下で浮遊性有孔虫化石を抽出した.抽出された浮遊性有孔虫化石は,実体顕微鏡,および走査型電子顕微鏡で殻体の保存状況を確認した.殻体外表面,および内表面ともに,続成による二次的な鉱物の晶出のない個体のみを選別し,浮遊性有孔虫化石の炭素・酸素同位体比分析を行った.