表題番号:2022C-067 日付:2023/04/03
研究課題亜熱帯マングローブ林からの海洋への物質流出過程に関する研究
研究者所属(当時) 資格 氏名
(代表者) 教育・総合科学学術院 教育学部 准教授 吉竹 晋平
(連携研究者) 大学院先進理工学研究科生命理工学専攻 学生(M2) 伊藤河聞
研究成果概要
石垣島の小規模マングローブ流域において、河口部での河川断面積の測定と経時的な水位および流量測定を行い、これらをもとに河川流量の算出を試みたが、現場の河口部底質は砂質であったため、地中を通って流出する河川水の定量は困難であることが明らかとなった。そこで本研究課題では、河口部で採取した水試料を分析し、河口から海洋に向けて流出する溶存態有機炭素・無機炭素の濃度情報を取得した。また、域内から堆積物サンプルを採取し、室内実験によって有機物分解速度を測定した。その結果、海水に覆われる冠水条件下でも有機物分解が進行していること、無視できない量の溶存無機炭素が水中に放出されることが明らかとなった。