表題番号:2022C-057 日付:2022/10/28
研究課題日本語文献の海外流通から見た第二次世界大戦期日本の文化戦略に関する研究
研究者所属(当時) 資格 氏名
(代表者) 教育・総合科学学術院 教育学部 教授 和田 敦彦
(連携研究者) 教育総合科学学術院 教授 和田敦彦
研究成果概要
 本研究課題では、戦時期における日本語文献の海外への広がりや、海外各地でのそれら文献の所蔵調査を行ってきた。その目的は、日本語資料の広がりを通して、日本の当時の対外文化政策の実態や、その活動を担ったアクターの活動を明らかにしていくためである。その成果を著書『「大東亜」の読書編成』として刊行した。また、この時期の対外的な文化宣伝が、国内の文化統制と密接に結びつきあっていることを本研究では明らかにしている。こうした国内の文化統制として、戦時下の読書指導、および読書傾向調査の活動をとらえ、その機能や広がりを明らかにするとともに、関係資料の発掘、公開を進めた。