表題番号:2022C-046 日付:2023/04/07
研究課題明治40年代における新傾向俳句の諸相
研究者所属(当時) 資格 氏名
(代表者) 文学学術院 文学部 講師 田部 知季
研究成果概要
 本研究では、新傾向俳句の発端と展開を多角的に検証し、その成果を学会以外にも広く公表した。まず、学会発表「明治期における俳句評価の諸相」(副題略、以下同)では、新傾向派の「古典趣味」批判を含む明治40年代の多様な俳句評価について考察した。次に、講演会「大須賀乙字の出発」では、乙字と碧梧桐の対立に至る新傾向俳句の展開を一般向けに解説した。また、シンポジウム「佐渡を訪れた俳人たち」では、「河東碧梧桐の全国行脚と佐渡」と題した口頭発表の後、登壇者による公開討議に参加した。最後に、論文「写生と旅と新傾向俳句」(『国文学研究』197集)において、碧梧桐の全国行脚と新傾向俳句の関係を批判的に再検討した。