表題番号:2022C-045
日付:2023/04/02
研究課題日英大学入学者選抜における試験結果の段階別評価について
研究者所属(当時) | 資格 | 氏名 | |
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(代表者) | 文学学術院 文学部 | 教授 | 沖 清豪 |
- 研究成果概要
- 本研究の目的は2010年代以降の日本とイギリスにおける大学入学者選抜制度における試験結果の表示方法について、現状と課題を検討するものである。大学入学共通テストでは令和3年度の第1回テストから9段階のスタナインに基づく段階表示換算表が公開されている。しかし同一得点(例えば91点)を取った場合でも、科目によりスタナイン9(上位4%)、8(上位11%)、7(上位23%)と大きな違いが生じることとなり、学力の測定・評価という機能が十分とは言えないことが明らかとなった。一方イギリスの場合、成績評価のインフレーションが指摘されている。今後は成績の異議申し立て制度も含めた総合的な調査研究が必要であることが示唆される。