表題番号:2022C-041 日付:2023/04/06
研究課題古代カンボジアにおける建築生産体制に関する基礎研究:瓦生産を中心に
研究者所属(当時) 資格 氏名
(代表者) 文学学術院 文化構想学部 教授 田畑 幸嗣
研究成果概要
 コー・ケー遺跡群現地調査を実施した。Prasat Kracap、Prasat Thom、Prasat Pramなど各遺跡建築遺構を調査し、屋根が石や煉瓦・ラテライトによるコーベルアーチではなく、壁体の上に木造小屋組を架構し、瓦を葺いていたと推測される建築事例を確認した。さらにコック・チュナン・デイ窯跡の出土資料調査として資料の写真撮影と、3Dスキャナーによる3Dモデルに基づく精緻な資料化を素早く実施できた。そのため当初の予定以上の資料数を分析することができ、遺物の型式学的分析、窯詰め法の復元などの研究が期待以上に進展し、アンコール地域の窯業との影響関係をほぼ立証できる目処がたった。