表題番号:2022C-038 日付:2023/03/14
研究課題哲学的「実践」概念の包括的研究
研究者所属(当時) 資格 氏名
(代表者) 文学学術院 文化構想学部 教授 御子柴 善之
研究成果概要
本研究は、「実践」概念を包括的に把握することを目指すものであり、同時に、科研費研究「『道徳性』概念の回復を目途とした、『実践』概念の再検討」と連動した研究である。研究代表者は、2022年12月にカント『道徳形而上学の基礎づけ』の新訳を人文書院から刊行した。同書は「実践的」と「実用的」との有名な区別を含むものであるから、これは「実践」概念研究の重要な一歩である。また、リサーチ・アシスタント1名を含む大学院生たちと、2022年7月と2023年2月に、「実践」哲学研究会を開催した。いずれの研究会でも三つの研究発表を聴くことができた。いまだ「実践」概念の包括的理解には届いていないが、科研費研究に資する研究を遂行できた。