表題番号:2022C-001 日付:2023/03/30
研究課題ドイツ語心態詞を含む発話のパラ言語情報と韻律的特徴
研究者所属(当時) 資格 氏名
(代表者) 政治経済学術院 政治経済学部 教授 生駒 美喜
研究成果概要

ドイツ語の話しことばには、「パラ言語情報」を表す心態詞が頻繁に用いられる。本研究では、アクセントが置かれることのあるドイツ語の心態詞schonに着目し、アクセントが置かれるとされる二つの状況下での発話を分析した。音声的環境によってschonのアクセントが変化するかを調べるため、schonの後に異なる数の音節を含む語句を入れた短文を作成し、状況文に埋め込んだ発話の韻律的特徴を調べた。その結果、文構造およびschonの後続の弱音節の数によりschonのアクセントの有無に違いが見られた。一方schonのアクセントの有無に関わらず、発話全体の持続時間、ピッチピークから発話末までのピッチの変動幅において、それぞれの発話意図に固有の特徴が観察された。