表題番号:2021R-060
日付:2022/04/03
研究課題純液体アミンを用いる高効率二酸化炭素吸収・放散システムの構築と機能評価
研究者所属(当時) | 資格 | 氏名 | |
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(代表者) | 理工学術院 先進理工学部 | 教授 | 鹿又 宣弘 |
- 研究成果概要
- 地球温暖化対策の一つに発電所等由来の排気ガスからCO2を分離・回収する二酸化炭素貯留回収技術(CCS)がある.我々はアミンを純液体として用いることでエネルギー効率の高いCO2回収系を構築できると考え,研究に着手した.市販原料より合成した4種のジエチレントリアミン誘導体と参照物質であるジエタノールアミン(DEA) を用い,純液体としてのCO2吸収・放散性能評価を行なったところ,アミン1 mol 当たりのCO2吸収率はDEAより最大で2倍優れた値を示した.さらにCO2放散率はDEAをはるかに凌駕して約90%に達し,これらの純液体アミンがCO2回収の繰り返し利用に適した分子であることを明らかとした.