表題番号:2021R-057 日付:2022/04/08
研究課題膜タンパク質・膜脂質相互作用の可視化技術の開発
研究者所属(当時) 資格 氏名
(代表者) 理工学術院 先進理工学部 教授 梅野 太輔
研究成果概要

生体膜は,エネルギー生産,内外界の区別,遺伝型と表現型の対応付などの生命活動維持に重要な役割を果たす一方,不均一系であるために機能改良研究が大きく立ち遅れている.本研究では,特に難しいとされる,膜タンパク質と脂質(低分子)の相互作用を,それに伴うわずかな安定化を読み出すか方式で検出する技術の開発を試みた.具体的には,膜脂質に依存的だと言われる複数の膜タンパク質を蛍光タンパク質・酵素などと様々な方式で融合した.試作したさまざまな融合タンパク質の中に,膜脂質の組成を変更したとき,その蛍光強度を変化させる変異体が複数得られた.この事実を発展させ,細胞膜を隔てて内外の連絡を実現する画期的な技術を開発できた.