表題番号:2021R-054 日付:2022/04/06
研究課題言語とアイデンティティを支える教育―「移動する子ども」から見たシュタイナー教育
研究者所属(当時) 資格 氏名
(代表者) グローバルエデュケーションセンター 准教授 太田 裕子
研究成果概要

 日本のシュタイナ学校に在籍する「移動する子ども」の経験を明らかにすることを目的として、調査を行った。「移動する子ども」とは、幼少期より複数の言語間、空間、言語教育カテゴリー間を日常的に移動しながら成長するという経験と記憶を捉える分析概念である(川上2021)。日本の学校に在籍する「移動する子ども」は、同化圧力の強い学校文化の影響で、自己肯定感を持ちにくい現状が先行研究で指摘されてきた。本研究は、「移動する子ども」の自己肯定感を醸成し、健全なアイデンティティ形成を支える教育環境を探求するために、日本のシュタイナ―学校における事例に着目した。2021年度には、日本のシュタイナー学校5校を対象に教師へのインタビューを実施した。卒業生、親へのインタビュー調査も行った。